織られてから、およそ20〜80年程経ったものを
オールドキリムと呼びます。
オールドキリムは生活の必需品として又嫁入り道具として
純粋に自分のため、家族のために織り上げられたキリムです。
飼っている羊から毛を刈り取り、紡ぎ、染め、織り上げるまでの
全ての工程を自分たち家族の手で行いました。

自然と共にある遊牧の暮らしは
どれほど厳しかったことでしょう。
だからこそキリムは素朴で力強く、明るく陽気に
私達の胸に訴えかける力を持っています。

愛情溢れる、暮らしを彩る手仕事は
長い年月を経て母から娘に伝えられてきました。
キリムのデザインとなるモチーフには
様々な願いが込められています。
幸せな結婚、子孫繁栄、豊穣、守護・・
自分や結婚相手の名前、イニシャル、
織った年代などが織り込まれたものもあります。

売る目的で織ったのではありませんでしたから
手間を惜しまず時間をかけ、
暮らしのリズムの中で織られてきました。
遊牧生活の移動する中で、いがんだり
突然配色が変わったり、左右対称でなくなったり・・
それも又オールドキリムの面白みであり、
味わいではないでしょうか。
old kilim
home